ルンブルクス・ルベルス(赤みみず)のルンブロキナーゼ

ルンブロキナーゼ(lumbrokinase)は、元宮崎医科大学副学長(現宮崎医科大学名誉教授)の美原恒(みはらひさし)氏が発見したタンパク質分解酵素の名称です。

ルンブロキナーゼは、ルンブルクス・ルベルス(Lumbricus rubellus)という欧米の赤みみずから抽出される酵素です。

脳血管障害の凝固・線溶系に関する研究をテーマにしていた美原恒氏が、1975年ごろ、さまざまな偶然もあり赤みみずに血栓を溶かす作用があることを発見しました。

実験によって、赤みみずには、血栓の主成分であるフィブリンを溶かす線溶作用があることがわかりました。

酵素のくわしいアミノ酸組成を調べたところ、構造的に非常にじょうぶな酵素であることも判明し、発見された6種類の酵素を総称してルンブロキナーゼとして報告されました。

ちなみに、赤みみずのほかにも、焼酎や納豆(ナットウキナーゼ)に血中線溶活性が上がることが報告されています。

ルンブロキナーゼで報告されている改善例

古来から漢方に関する文献には、みみずが脳卒中、脳梗塞の予防に効果的であることがつたえられています。

美原恒氏が脈管学50年記念に寄稿した文献によれば、ルンブロキナーゼをふくむ赤みみずにふくまれる成分が、糖尿病、視力低下、血栓症、勃起不全、アトピー性皮膚炎、頭鳴りなどの症状について改善がみられたケースがあることを報告しています。

血管の血栓(微細な血栓をふくむ)が原因で微小循環不全が起こっている例は少なくないのではないかと考えられています。

つまり、すい臓、腎臓など、内蔵に張り巡らされている血管をふくめて、全身の血管にある微細な血栓が溶かされることで血管がきれいになり、臓器やカラダの働きがよくなるのではないかということです。

眼球の血管がキレイになったり、すい臓の血管がキレイになったりすることで、ぞれぞれの器官が本来の機能をしっかりはたせるようになるのではないかと考えられています。

参考文献

『Lumbricus rubellu(s 赤ミミズ)の酵素による血栓溶解作用』(2010,美原恒)