血管が傷つくと、傷ついた場所に血小板があつまって傷口をふさごうとします。
そして、フィブリンとよばれるものがさらに集まってきて、傷口をかためます。
その後、血管の傷が修復されるとカラダにもともとそなわっている溶解作用が活性化されてフィブリンは溶解します。
フィブリン、血小板などの作用がないと、血管の傷口がふさがれず、血管は傷ついたままになってしまうことになります。
ですから、フィブリン、血小板、血栓といったしくみは、人のカラダにとって必要な作用です。
血栓ができやすくなる
血栓の作用も、血栓の主成分のフィブリンを溶解するさようも必要なさようです。
ですが、加齢、高血圧、動脈硬化などの影響で、血栓ができやすくなります。
そうすると、溶解作用がおいつかずに、凝固作用がどんどんすすんでしまうということも起こり得ます。
高血圧、動脈硬化などは脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病と関係があるといわれています。
また、高血圧や動脈硬化も食習慣や運動習慣で改善できるとされています。
なかには、タマネギや納豆、ミミズ(ルンブロキナーゼ)などのように、血をさらさらにする作用が期待されている食品もあります。
野菜の抗酸化作用
カラダが酸化するというのは、鉄が酸化して錆びてもろくなるのと似ています。
カラダが酸化しないように食事や運動に気をつけることは、
生活習慣病や老化を予防してくれます。
野菜やくだものなどおおくの植物には抗酸化作用があって、カラダを酸化からまもってくれるはたらきが知られています。
むずかしいのは、生活習慣というくらいですから、習慣化する必要があるところです。
ですから、無理せず、できることを習慣にしていくのがいいのではないかと思います。
真剣にやらなければ意味がないというものでもないようです。
運動習慣でいえば、5分のウォーキングも無駄ではないという報告があります。
食事習慣もおなじように、ひとくちの野菜でも習慣化できれば、無駄にはならないことでしょう。
完璧な生活より、ちょっといいことをつづけることが、人生のゆたかさにつながるのではないでしょうか。