線維素溶解酵素ルンブロキナーゼ

『みみずの線溶活性物質とその有用性』のなかで、

ミミズの成分が血栓のもとになるフィブリンを溶かすことを美原恒氏が報告しています。

「みみずの粉末を経口投与することにより、血栓症の治療および血栓症予防が可能であることを確信するに至った。」と述べられています。

血管の傷を修復したりするために血栓ができて、血管が修復されたあと、血栓は溶かされてなくなるということを繰り返しています。

この意味で、血栓ができて、血管の修復後に血栓が溶かされるというのは、とてもたいせつなカラダのしくみといえます。

ただ、高血圧、動脈硬化などの影響で、血栓ができやすく、溶けにくい状態になって血流がわるくなることがあります。

また、加齢によってどうしても血管にこまかいかたまりができやすくなるのではないかともいわれています。

ミミズの成分にルンブロキナーゼ(ルンブルキナーゼ)という酵素があることがわかって、

これが血栓の主成分であるフィブリンを溶かす効果があることが実験で確認されています。

ルンブロキナーゼの血栓溶解作用については、ながく研究がつづけられています。

血栓を溶かして血流をよくする作用についてはもちろんのこと、

血流がよくなることで、さまざまな臓器機能の改善が期待されています。